VTuberって、ちょっと憧れません?
でも絵は描けない、Live2Dも触ったことがない。外注するにもお金がかかる。
というわけで、AIに丸投げしてみました。
結論:こだわらないなら、ガチで5分でいけます。
ChatGPTに絵を描いてもらって、AIにアプリにしてもらうだけ。自分の顔の動きに合わせて動く、配信に使えるレベルのアバターができました。
この記事では、実際にできたものと、コピペするだけで作れるプロンプトを紹介します。
完成したアバターはこんな感じ
作ったのは2体です。
| 王冠おばけ | スライムくん | |
|---|---|---|
| 作り方 | 絵はChatGPT、アプリはClaude | 全部ChatGPTだけ |
| 自分の作業 | 画像を貼って「よろ!」 | プロンプトを貼って「OK」を押すだけ |
どちらも、パソコンのChromeでファイルを開くだけで動きます。
とりあえずこれでいけるプロンプト
AIへのお願いの文章のことです。ChatGPTやClaudeの入力欄に打ち込む文章が、そのままプロンプトです。
「VTuberのアバター作って」だけでも返事はしてくれますが、何をどの順番で、どんな形で作ってほしいかまで書いておくと、狙ったものが出てきやすくなります。
下のプロンプトは、それを全部書いておいたものです。中身を理解していなくても、貼るだけで大丈夫です。
一番かんたんなのは、ChatGPTにこのプロンプトを貼るだけの方法です。【キャラ】のところだけ好きなキャラに書き換えてください。
VTuber用の動くアバターを、キャラの絵作りからアプリ完成まで作ってください。
全部で4段階です。各段階が終わったら結果を見せて止まり、私が「OK」と言ったら次に進んでください。
【キャラ】
・(ここにキャラを書く。例:王冠をかぶった水色のスライム)
・人間ではない2〜3頭身のミニキャラ。正面向き、まっすぐ立っているポーズ
・太めで均一な黒い輪郭線、影は控えめなアニメ塗り、背景は無地の白
【段階1:全身絵】
上のキャラの全身絵を1枚描く。これを以降すべての見本にする。
【段階2:パーツ絵】
同じ絵柄で、次のパーツを白背景に重ならないよう離して並べた画像を描く。
・目:通常・閉じ・にっこり・びっくり
・口:閉じ・半開き・大開き
・ほっぺ
・顔を描いていない、のっぺらぼうの体
・揺らしたい飾り(帽子・リボンなど)があればそれだけ単体で
【段階3:切り抜きと組み立て】
Pythonで段階2の画像を透過PNGのパーツに切り分け、段階1の全身絵を見本に位置と大きさを合わせる。
・背景は「画像の外周につながっている白」だけを消し、白目など内側の白は残す
・見本と並べた比較画像を見せる
【段階4:アプリ】
画像をbase64で埋め込んだ、ファイル1つで動くHTMLを作る。
・Webカメラ(MediaPipe Face Landmarker)で顔の向き・まばたき・口の開きに追従。「カメラ開始」「正面をリセット」ボタン付き
・マイク音量でも口パク
・カメラなしのときはマウスで顔の向き、自動でまばたき
・表情:通常・にっこり・びっくり・ねむい(キー1〜4)
・ふわふわ浮く/飾りがバネのように遅れて揺れる/しゃべると体がぽよんと弾む
・頭の傾きは最大10度くらいまで(大きすぎると首がぐりんぐりんする)
・背景を緑・透明で切り替え、Hキーで操作パネルを隠す
・ファイル名は英数字にして、ダウンロードできる形で渡す
まずは段階1から始めてください。
- ChatGPTを開いて、上のプロンプトを貼る
- 全身絵が出てきたら、気に入るまで出し直してもらう(ここだけは妥協しない)
- あとは各段階で「OK」と送るだけ
- 最後にもらったHTMLファイルを、パソコンのChromeで開く
画像を作ったりコードを考えたりする待ち時間はありますが、自分がやるのは貼ってOKを押すだけです。
- 「画像が見つからない」と言われた:描いてもらった画像をいったん保存して、同じチャットに添付し直す
- パーツの位置がずれている:「目が上すぎる」くらいの雑な言い方でOK。直してくれます
- ダウンロードに失敗する:「ZIPでもちょうだい」と頼む
自分用のプロンプトを作るコツ
プロンプト自体をAIに作ってもらう
「ねこにして耳を動かしたい」「配信じゃなくて動画に使いたい」など、上のプロンプトと少し違うものを作りたいときは、プロンプトそのものをAIに作ってもらうのが早いです。
作りたいものをざっくり伝えて、こう頼むだけです。
VTuber用の、カメラで顔に合わせて動くアバターを作りたいです。
絵は描けず、Live2Dも使ったことがありません。
作りたいもの:(例:ねこのミニキャラ。耳としっぽを揺らしたい)
使いたいAI:ChatGPT(絵も描ける)
使い道:(例:OBSで配信に載せたい)
これを作るために、ChatGPTに渡すおすすめのプロンプトを作ってください。
各段階で止まって確認できる形にしてください。
出てきたプロンプトを、そのままChatGPTに貼ればOK。分からないところがあれば「これってどういう意味?」と聞けば教えてくれます。
作りたいキャラがいるなら、画像を貼るのが一番早い
「こんなキャラにしたい」というイメージがあるなら、言葉で説明するより画像を貼ってしまうのが確実です。
- 作りたいキャラの画像をChatGPTに添付する
- 上の「コピペ用プロンプト」を貼り、【キャラ】のところを「添付した画像のキャラ」に書き換える
- あとは同じように「OK」を送っていくだけ
手描きのラクガキやスマホで撮った絵でも、ちゃんと同じ雰囲気のミニキャラにしてくれます。
使う画像は、自分のキャラや、使っていいと許可されているキャラにしましょう。ほかの人のキャラを勝手にアバターにして配信するのはNGです。
作ってみた流れ
Live2Dは無理。でも「Live2Dっぽく動くアプリ」なら作れる
最初にClaudeに聞いてみました。

あなたにLive2Dのモデリングをしてもらうことはできる?絵はChatGPTに作ってもらうとして
正直、できません。Live2Dは専用ソフトでの手作業が必要なので。
でも、Live2Dっぽく動くアプリなら作れますよ。
なるほど。さらに聞いてみました。

人間ではない、いぬとかねことかおばけとかみたいなミニキャラってどうだろか
むしろ一番相性がいいです。パーツが少なくて、ぷにっと伸び縮みするような動きのほうがかわいく見えます。
人型だと、首を振ったときの立体感や髪の揺れなど、それっぽく見せるハードルが一気に上がるそうです。
ChatGPTに絵を描いてもらって、Claudeに「よろ!」
絵はChatGPTに、全身絵・表情・パーツの3枚に分けて描いてもらいました。
この3枚をClaudeに貼って、ひとこと。

ではよろ!
背景を消して、パーツを切り抜いて、位置を合わせて、動くアプリにする。ここまで全部やってくれました。

めっちゃ動くしすげえ。普通に配信でも使えるレベル
ChatGPTだけでも作れるのか試してみた
次は、絵からアプリまでChatGPTだけでやってもらいました。上の「コピペ用プロンプト」の元になったのがこれです。
できあがったスライムくんを見て、思わずひとこと。

かわヨ~
……ただ、動かしてみると首がぐりんぐりんする。

首がぐりんぐりんなるのはスライムだから?
スライムだからというより、私の実装がちょっとやりすぎたww
頭が27度くらいまで傾く設定になっていたのが原因でした。ほかにも、ファイル名が日本語でダウンロードに失敗する、なんてこともありました。
どちらも、上のプロンプトには最初から対策を入れてあります(傾きは10度まで、ファイル名は英数字)。
おまけ:スライムお姉ちゃんも作ってみた
スライムくんがうまくいったので、同じ流れで派生キャラも作ってみました。
「スライムなら、ぷるぷる揺れる表現もいけるのでは…?」と思いついて頼んだのが、このスライムお姉ちゃんです。
頼んだこと
- 「スライム娘(お姉ちゃんっぽいの)を作って」とお願い
- デザインを言葉で調整:上半身もドレス風に(形はそのまま)、目はもっと人外寄り、ほっぺと口は青
- 気に入ったデザインを選んで「さっきの工程で、確認なしでぶっ続けで作って」
- 目や口の違和感を、気になったところから一つずつ伝えて直してもらう
- やりとりが長くなってきたので、途中からCodexに引き継いで仕上げ

最初のデザインはさすがに攻めすぎてたので、上もドレスにしてもらいました
できたこと
お姉ちゃんは目や口を何度も直してもらったので、正直5分では終わりませんでした。それでも「目がずれてる」「口が三段階なのが変」みたいに言葉で伝えるだけで直してくれるのはすごいです。こだわりたい人は、ここからが本番かも。
この記事で作ったおうさまおばけ・スライムくん・スライムお姉ちゃんは、ヨモゲームで無料配布しています。
Live2Dではない簡易的な擬似VTuberですが、そのぶんファイルを開くだけで動きます。自分のモデルを持つまでのお試しとしてでもどうぞ。
失敗しないコツ
1. 最初は「人間じゃないミニキャラ」にする
おばけ、スライム、ねこなど、形がシンプルなキャラが一番失敗しにくいです。長い髪・大きな羽・武器持ちは、パーツが重なって失敗しがちなので後回しに。
2. 全身絵が気に入るまで次に進まない
全身絵があとのパーツの見本になるので、ここでデザインがぶれると全部ぶれます。
3. 全部動かそうとしない
揺らしたいもの(王冠やリボン)だけ別パーツにして、あとは体とくっつけたままでOK。欲張ってパーツを増やすと、浮いて見えたりして逆に変になります。
4. 変なところは雑にツッコむ
「首がぐりんぐりんなる」くらいの言い方で十分伝わります。仕組みが分からなくても、原因を考えて直してくれます。
配信に載せるには
HTMLファイルをパソコンのChromeで開いて「カメラ開始」を押すだけで動きます。正面を向いて「正面をリセット」を押すと、追従が安定します。
- アバターの背景を「緑」にする
- Hキーで操作パネルを隠す
- OBSでChromeのウィンドウをキャプチャする
- OBSのクロマキーで緑を抜く
まとめ:こだわらないなら5分でいける
絵が描けなくても、Live2Dが触れなくても、
プロンプトを貼って「OK」を押していくだけで、顔に合わせて動くVTuberアバターができました。
プロのLive2Dモデルみたいな細かい表情は無理です。でも、ちょっと変なところは言えば直る。
何より、自分のキャラが自分の顔に合わせて動くのは、ちょっと感動します。

まずは上のプロンプトをコピペして、おばけかスライムあたりから試してみてください!
作るのが面倒な人は、お試しVTuberモデル配布ページからそのまま使ってみてください。



